推進室長挨拶

遺伝資源ABS推進室長 挨拶

筑波大学は、学長以下すべての学内関係者によるコミットメントのもと、研究担当副学長を統括とする「遺伝資源ABS推進室」を設置しております。

当推進室では、学内研究者をはじめとするすべての学内関係者が、名古屋議定書その他の関連国際法、国内外法令、ルール等を遵守しながら、研究材料等としての遺伝資源等の有体物を適切に取扱うことができるよう、相談窓口としての対応ならびに研修・啓発、重要情報の周知等の各種サポートを実施しております。

研究材料などの取り扱いに関する各種国内外の法令等を遵守することは、最終的に研究者や学生による研究活動を円滑かつ安全に行うことにつながります。たとえ故意ではなくとも、ルールを逸脱して研究材料等を取扱うことは、研究活動の継続はもとより、積み重ねてきた研究成果が水泡に帰すことにつながります。特に、違法に持ち込まれた材料を使った研究の場合、その成果を基に発表した論文は最終的には取り下げることになり、さらには研究費の受託などにおいて大きなペナルティを科されることにもなります。また、種子や微生物などの狭義の遺伝資源だけでなく、生物材料をもとにして作られた工芸品なども、研究試料として国内に持ち込む場合に、こうしたルールが適用される場合もあります。

学内研究者の皆様におかれましては、遺伝資源も含めた生物由来の研究用有体物の取扱いについてお困りの事やご不明な点などございましたら、どんな小さなことでもご遠慮なく「遺伝資源ABS推進室」にご相談ください。なお、本推進室では、こうした有体物のオンライン管理システムを導入しております。積極的に活用いただき、ルールを守った安全かつ安心な研究推進にお役立てください。

 

遺伝資源ABS推進室長
福田 直也

生命環境系 教授
つくば機能植物イノベーション研究センター長